月次倒産分析レポート(2020年)

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2020年10月倒産状況

2020年12月01日更新

■2020年10月度の倒産状況
倒産件数:624件(前年同月比 ▲20.0%)
負債総額:783億4,200万円(前年同月比 ▲11.6%)

倒産件数は前年同月比20.0%減(156件減)、7月以降、4カ月連続で前年同月を下回り、10月度では1971年以降の50年間で22番目の低水準を記録しました。政府・自治体、金融機関の資金繰り支援策により、倒産を抑制できていることが窺えます。
「新型コロナウイルス」関連倒産は、10月は104件(2月以降、累計603件)発生しています。

負債総額は前年同月比11.6%減の783億4,200万円となり、3カ月連続で前年同月を下回りました。負債100億円以上の倒産が1件発生しましたが、同10億円以上が11件(前年同月16件)、同5億円以上10億円未満が21件(同22件)、1億円以上5億円未満が90件(同139件)と大型倒産は減少傾向にあります。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の80.2%を占めており、2カ月連続で80%台を記録し、小・零細企業の倒産を色濃く反映した結果となっています。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年9月倒産状況

2020年11月02日更新

■2020年9月度の倒産状況
倒産件数:565件(前年同月比 ▲19.51%)
負債総額:707億4,000万円(前年同月比 ▲37.38%)

倒産件数は前年同月比19.51%減(137件減)、19カ月ぶりに500件台に留まりました。9月としては1991年以降の30年間で最少の件数となりました。国・自治体の金融支援も徐々に行き渡っており、7月以降、3カ月連続で前年同月を下回っています。
「新型コロナウイルス」関連倒産は、9月は78件(2月以降、累計497件)発生しています。

負債総額は前年同月比37.38%減の707億4,000万円となり、9月としては1991年以降の30年間で最少を記録しました。負債100億円以上は、不動産賃貸業の(株)ANGELO(兵庫、資金ショート、負債額125億円)が1件(前年同月1件)発生したほか、同10億円以上が11件(前年同月19件)と減少しております。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の81.2%を占めており、30年間で初めて80%台に達し、小・零細企業の倒産を色濃く反映した結果となっています。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年8月倒産状況

2020年10月01日更新

■2020年8月度の倒産状況
倒産件数:667件(前年同月比 ▲1.62%)
負債総額:724億1,600万円(前年同月比 ▲16.90%)

倒産件数は前年同月比1.62%減(11件減)、6カ月ぶりに600件台を記録しました。8月としては1991年以降の30年間で3番目の低水準です。国・自治体の金融支援も徐々に行き渡っていることが倒産件数減少の一因として挙げられます。
「新型コロナウイルス」関連倒産は、8月は73件(2月以降、累計404件)発生しています。

負債総額は前年同月比16.90%減の724億1,600万円となり、3カ月ぶりに前年同月を下回りました。負債50億円超の倒産はありませんでしたが、同10億円以上が13件(前年同月15件)と減少しております。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の約8割を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はありません。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年7月倒産状況

2020年09月01日更新

■2020年7月度の倒産状況
倒産件数:789件(前年同月比 ▲1.62%)
負債総額:1,008億2,100万円(前年同月比 +7.94%)

倒産件数は前年同月比1.62%減(13件減)、2カ月ぶりに前年同月を下回っています。要因としては国・自治体の金融支援も徐々に行き渡っていることが挙げられます。しかし、6月から2カ月連続で今年最多を更新しており、倒産は底打ちの兆しが窺えます。
「新型コロナウイルス」関連倒産は、7月は89件(2月以降、累計329件)発生しています。

負債総額は前年同月比7.94%増の1,008億2,100万円となり、2カ月連続で前年同月を上回りました。負債100億円超の倒産はありませんでしたが、同10億円以上が24件(前年同月13件)と大幅に増え、小・零細企業から中堅企業にも広がりつつあります。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の約8割を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はありません。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年6月倒産状況

2020年08月01日更新

■2020年6月度の倒産状況
倒産件数:780件(前年同月比 +6.26%)
負債総額:1,288億1,600万円(前年同月比 +48.13%)

倒産件数は前年同月比6.2%増(46件増)、2カ月ぶりに前年同月を上回っています。1月の倒産件数(773件)も上回り、今年最多を記録しました。要因としては、5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、裁判所の業務も平時に戻りつつあることが挙げられます。

負債総額は前年同月比48.13%増の1,288億1,600万円となり、2カ月ぶりに前年同月を上回りました。負債100億円以上は、旅行業の(株)ホワイト・ベアーファミリー(大阪、民事再生法、負債額278億円)が1件(前年同月ゼロ)発生したほか、同10億円以上が18件(前年同月10件)と増加し、負債を押し上げました。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の7割以上を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はありません。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年5月倒産状況

2020年07月01日更新

■2020年5月度の倒産状況
倒産件数:314件(前年同月比 ▲54.82%)
負債総額:813億3,600万円(前年同月比 ▲24.31%)

倒産件数は前年同月比54.82%減(381件減)、1964年6月の295件に次ぐ、56年ぶりの記録的な低水準となりました。要因としては、政府の資金繰り支援やリスケ対応のほか、緊急事態宣言にと伴う倒産手続きの遅滞が挙げられます。また、企業・店舗の再開や廃業、倒産の判断先送りも記録的な減少を後押しした一因とみられます。

負債総額は前年同月比24.31%減の813億3,600万円となり、3カ月ぶりに前年同月を下回りました。依然として、負債額1億円未満の倒産が全体の7割以上を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はありません。負債10億円以上の倒産は13件(前年同月15件)と微減でしたが、構成比は1月2.0%→2月2.1%→3月2.4%→4月3.4%→5月4.1%と、少しづつ中堅規模に倒産が広がりつつあります。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年4月倒産状況

2020年06月01日更新

■2020年4月度の倒産状況
倒産件数:743件(前年同月比 +15.19%)
負債総額:1,449億9,000万円(前年同月比 +35.61%)

倒産件数は前年同月比15.19%増(98件増)、2019年9月から8カ月連続で前年同月を上回っています。また、2019年12月から5カ月連続で10%超の増加率が続いています。4月としては2014年以来、6年ぶりに前年同月を上回りましたが、1991年以降の30年間では、2016年に次いで、5番目に低い水準にとどまりました。

負債総額は前年同月比35.61%増の1,449億9,000万円となり、2カ月連続で前年同月を上回っています。負債100億円以上の大型倒産が1件(前年同月2件)、同10億円以上50億円未満が21件(前年同月13件)、同50億円以上100億円未満4件(同ゼロ件)と中堅規模の倒産が増加し、負債総額を押し上げました。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の7割以上を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はありません。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年3月倒産状況

2020年05月01日更新

■2020年3月度の倒産状況
倒産件数:740件(前年同月比 +11.78%)
負債総額:1,059億4,900万円(前年同月比 +9.09%)

倒産件数は前年同月比11.78%増(78件増)、2019年9月から7カ月連続で前年同月を上回っています。また、2019年12月から4カ月連続で10%超の増加率が続いています。3月としては2018年以来、2年ぶりに前年同月を上回りましたが、1991年以降の30年間では、2019年に次いで、2番目に低い水準にとどまりました。

負債総額は前年同月比9.09%増の1,059億4,900万円となり、2019年12月以来、3カ月ぶりに前年同月を上回りました。同10億円以上50億円未満が16件(前年同月13件)、同50億円以上100億円未満2件(同1件)と増加し、負債総額を押し上げました。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の7割以上を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はありません。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年2月倒産状況

2020年03月31日更新

■2020年2月度の倒産状況
倒産件数:651件(前年同月比 +10.71%)
負債総額:712億8,300万円(前年同月比 -63.44%)

倒産件数は前年同月比10.71%増(63件増)、2019年12月から3カ月連続で10%超の増加率が続いています。2月としては2016年以来、4年ぶりに前年同月を上回りましたが、1991年以降の30年間では、2018年に次いで、3番目に低い水準にとどまりました。

負債総額は前年同月比63.44%減の712億8,300万円となり、2カ月連続で前年同月を下回りました。負債が大幅に減少したのは、前年同月の大型倒産の反動減によるものです。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の7割以上を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はおりません。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

2020年1月倒産状況

2020年02月28日更新

■2020年1月度の倒産状況
倒産件数:773件(前年同月比 +16.06%)
負債総額:1,247億3,400万円(前年同月比 -25.91%)

倒産件数は前年同月比16.06%増(107件増)、リーマン・ショック直前の2008年6月-2009年4月までの11カ月連続以来、5カ月以上連続で件数が前年同月を上回ったのは約11年ぶりになりました。1月度としては3年連続で前年同月を上回りましたが、1991年以降の30年間では、2015年に次いで、7番目に低い水準にとどまりました。

負債総額は前年同月比25.91%減の1,247億3,400万円となり、3カ月ぶりに前年同月を下回りました。12月度としては、30年間で2018年に次ぐ、2番目の低水準となりました。なお、負債額1億円未満の倒産が全体の7割以上を占めており、小・零細規模を中心にした推移に変化はおりません。(株式会社東京商工リサーチ調査による)

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