与信情報
最新
一般的に健全な財務状態の会社であれば借入依存度は30%以下が普通です。業種によって異なりますが、卸売業で50~55%、製造業で60~65%程度を超えると危険水準といえます。
借入依存度とは、総資本に占める借入金の割合を表し、主に外部資金が資産規模に対して適当な水準であるかを判断するための指標です。「借入依存度(%)=総借入/総資本×100」
手形割引率が高い場合、資金繰りに余裕がない可能性が考えられます。また、割引手形の金額は通常、決算書の脚注に記載されますが、記載がない場合は受取時にその金額をヒアリングすることが大切です。
手形割引率とは、受取手形のうち割り引いて現金化している手形の割合を表す指標です。手形割引率(%)=割引手形÷受取手形(割引手形を含む、裏書譲渡手形を含まない)×100
業界平均と比較して棚卸資産回転期間が長い場合、①架空在庫や水増し在庫の存在(粉飾)、②過剰在庫の存在、③デッドストック(不良在庫)の存在などが理由として考えられます。
棚卸資産の平均的な在庫期間を表わす指標です。この値を継続的に把握し、在庫管理を行うことが大切です。棚卸資産回転期間(ヵ月)=棚卸資産÷平均月商
業界平均数値と比べ、回転期間が長い場合、回収条件の悪化、不渡り手形の存在など、よい理由ではないことが多いです。数値に急激な変化がみられた際などは原因の把握に努めましょう。
売掛金が計上された時から、実際に現金が回収されるまでにかかる期間の目安を表します。売掛債権回転期間(ヵ月)=売掛債権(売掛金や受取手形など合算)÷平均月商
エンドユーザーがおらず、当事者間でぐるぐると商品を回す取引形態をいいます。事故発生時には大きな損失を被る危険な取引であるため、循環取引に巻き込まれることのないよう、商流を把握することが重要です。
知人や同業者などから紹介された取引であったとしても、紹介者の意図や取引内容を十分に確認しなければ、思わぬ被害を被ることもあるため、注意が必要です。
与信管理お役立ちサイト